二つを一つに

仕事は東京、住まいは長野。移住と通勤、日々の記録。

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長野でメロン!?御代田町「星と蜂のメロン」ぐんぐん大きく(まもなく出荷)

長野県では希少!?御代田産のマスクメロン

メロンの産地といえば、北海道や茨城県が思い浮かびますが、実は長野県の東信地域でもメロンを栽培している農家さんがいます。その名も「星と蜂のメロン」。長野県御代田町、標高800mの高原で約40年前からとっても甘いマスクメロンが毎年栽培されています(ちなみに長野県初のメロン栽培)。メロンをつくるのは、移住して知り合った竹内さん。今シーズンは「種から苗になり、畑に植え、花が咲き、実がなるまで」を定期的におじゃまして、メロンができる過程を見せていただきました。その様子をレポートします。そしてまもなく出荷を迎える愛情たっぷりのメロンたち。ぜひ長野は御代田の高原が育んだ甘〜いメロンを味わってみてください。現在注文受付中〜8月より順次発送御代田町ふるさと納税も対象です。(注文は下記リンクより)

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 長野県では珍しい!?メロンの温室栽培。

メロンと言えば、北海道の夕張メロンや静岡のクラウンメロンなど特別感ある高級フルーツの印象があります。銀座千疋屋の高級マスクメロンはひと玉数万円。そんなことで我が家では年に数回スーパーで買って食べる程度で正直あまり身近な果物ではありませんでした。そもそもメロンとはどんな果物なのか。まず基本情報を調べてみました。

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メロンの基本知識と都道府県別生産量

メロンのルーツ

原産は、北アフリカや中東地域、また最近の研究ではインドとする説もある模様。原産地の特徴は雨が少ない地域。いわゆる甘い果物としてのメロンはヨーロッパで品種改良が進み、明治時代に日本に到来し、そこから多くの新種が誕生しました。

網のあるなしで「ネットメロン」と「ノーネットメロン」に分けられ、ネットメロンには「緑肉系」と「赤肉系」があり、近年の主流はネットメロンで緑肉系の「アンデス」「タカミ」、赤肉系は「レノン」「クインシー」などの品種が多く出回っています。高級メロンの代表は温室でつくられる「アールスフェボリット」(通称マスクメロン、甘みが強く果肉がオレンジ色の「夕張キング」が有名です。ノーネットメロンでは「プリンス」「ハネデュー」などがあり、古代から栽培されている「まくわうり」もメロンの一種。

高級メロン「アールスフェッボリット」(マスクメロン)の正体

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イギリスで19世紀後半に誕生し、日本では1925年に導入。マスクメロンの代表的な品種で、温室内で手間をかけて栽培されることが多く、黄緑色の果肉がやわらかく、果汁がたっぷり、爽やかな甘みと香りが特徴。「アールス系」とはアールスフェボリット種を、育てやすく改良した品種の総称。見た目などはほぼ同じで、栽培時期や栽培地域に合わせて、さまざまな品種がつくられています。なみに竹内さんのところは「アールスナイト」(名前がかっこいい)

出典:図説 果物の大図鑑(株式会社マイナビ出版

都道府県別の生産量

明治時代に日本に到来したアールス系メロン。まずは皇室用に栽培がはじまり、温室栽培が徐々に広がるも長い間「超高級フルーツ」の位置付けでした。マスクメロンが一般の家庭でも食べられるようになったのは第二次世界大戦以降、生産量はバブル期後半の1990年代がピークで年間42万トン。「果物の王様」として長く君臨し続けたマスクメロンも現在その生産量はピーク時の半分以下、17万トン弱に減少(ちなみに身近な果物りんごの生産量は昨年で70万トン)。バブル期に比べればりんごも生産量は落ちているもののメロンの下げ幅は大きく、その要因には、桃やマスカットなど他の高級フルーツが生まれたことなどが要因と言われています。

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◆生産量ランキング(全品種)

1位 茨城県 23%

2位 北海道 17%

3位 熊本県 15%

 メロンは全国的に栽培されているものの、上位三県で55%を占める。特に茨城県は水はけのよい土壌と、昼夜の寒暖差が大きい気候が栽培に適しており、トップの収穫量。

◆うち、温室メロンの県別出荷量割合

1位 静岡県 40%

2位 愛知県 17%

3位 茨城県 16%

4位 高知県 14%

1株に1玉だけを実らせ、うまみを凝縮させるマスクメロン。本来、雨の少ない乾燥した地域を好むため、高温多湿の日本では、温度や湿度を季節や天候に合わせてコントロール可能な温室でなければ栽培することができません。温室メロンの代名詞は「静岡クラウンメロン」、全国の生産量の4割を占めます。温室メロンは上位4県で約9割を占めるほど生産地域が限られています。

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長野県初、なぜ御代田でマスクメロンを!?

今から約40年前に御代田町マスクメロンの栽培が始まりました。当時、御代田界隈の地域全体でメロン栽培を広げて行こうという取り組みがあったそうです。1980年代ですのでメロンの生産量が全国的にまだまだ伸びていた時期にあたるかと思います。メロンの栽培に適した条件は「水はけのよい土壌」と「昼夜の寒暖差のある気候」。実は標高800mの高原に位置する御代田町の気象条件は、まさにメロン栽培にぴったりなのでは!?竹内さんのおじいさん、おばあさんのメロン栽培の挑戦はここからはじまり、その長い歴史で蓄積された経験を孫の竹内さんが「星と蜂のメロン」の名称を掲げ、引き継いでいます。(竹内家のメロンづくりの歴史はまた改めて伺ってみたいテーマです)

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Uターンで新規就農、メロンづくり4年目に突入

私が小諸に移住して数年が経ち、子どもをきっかけに御代田町でメロンを栽培する竹内さんと知り合いました。私と同じ30代。竹内さんも子育てを機に地元の御代田町にUターン。移住後も医療関係の仕事を継続されていた竹内さんでしたが、先代のおじいさまとおばあさまが40年前にはじめたメロン栽培をいまなお現役で続ける姿を見るうちに自然とメロン栽培を継ぐことを志すように。

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そして、2017年から本格的にメロン栽培に携わるようになり今年で4シーズン目。長年の技術をより正確に継承するために最新の環境制御技術や化学肥料完全に使用しないなど、新たな取り組みもスタート。年々着実にメロンにその成果がフィードバックされているようです。 

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マスクメロンはとても手間がかかる

本来、乾燥した気候を好むマスクメロン。温室栽培を基本とし、かつビニールハウスではなく、太陽光線の浸透率が高いガラス温室で栽培されています。こちらのガラスハウスも40年前に建てられたもの。頑丈なつくりでサンサンと陽が降り注ぎます。その影響で太陽が出るとすぐにハウスの中は40°を超える高温に。竹内さんはその日、その時間帯毎にメロンの生育に適した温度、湿度、日光の条件となるようにこまめに調整をしています。水を上げすぎてもダメ、乾燥させすぎてもダメ。また寒暖差の大きい御代田は朝晩はぐっと冷え込みます。種から芽が出るまではヒーターで温めてあげたりと超が付くほど、箱入り娘のメロンたち。畑に植えてからは苗の1本1本、葉っぱの1枚1枚、手作業での状態管理が続きます。

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竹内ファーム「星と蜂のメロン」栽培ごよみ

4月 ①種まき(25〜30日で定植へ/最低温度13°を電熱線でキープ)

   ②土づくり有機肥料、EMボカシ、魚かす、米糠等々ブレンド

        (微生物/菌の働きで連作障害を抑制。土壌消毒なし)

5月 ③定植(活着を促すために暖かい日に定植。タイミングが大切、繊細)

6月 ④芽かき(苗の成長を運がすために余分な脇芽を摘み取る)

   ⑤誘引(光をたくさん受けやすいように茎や枝を導く)

   ⑥摘芯(余分な葉がしげりすぎないように茎の芯をつむ)

   ⑦花・蜜蜂投入(雄花雌花が咲く頃、ミツバチを投入、交配を促す)

   ⑧受粉・玉(受粉後、果実が実り肥大化)

   ⑨摘果(最初は1つの苗に3玉、成長を見極め1玉に絞る)

7月 養分集中(果実に模様が入り始めメロンらしく)

8月 ⑩収穫(出荷前には水分を絞り、果実に養分を集中)

<記録写真>

4月 定植前

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電熱線で13°以上をキープ

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土づくり。ブレンド有機肥料

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シートを被せてスタンバイOK。

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苗の生育も順調。

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白い根は健康の証。

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5月 天気、気温を見定めていざ定植。

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活着後は芽かき作業。

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約2,500株、ひとつひとつ手作業で整える。

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6月 ついに開花。

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蜜蜂投入。自然交配スタート。

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受粉後、果実は肥大化。小メロン。

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水分量、湿度をコントロール。ネット模様はここからスタート。

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7月 高さは2m近くに。
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果実は1玉に絞り、養分集中。

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ネット模様も徐々にはっきりと。

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出荷が近づくと水分を絞り、さらに養分集中。

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ほぼ完成形。美しい。

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「星と蜂のメロン」完成

食べ頃の日付が書かれたタグ付きでお手元に。常温で追熟し、実のおしりのほうに弾力が出たときが食べ頃。食べる直前に1〜2時間冷蔵庫で冷やして、おいしく頂く。

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たっぷりな果汁と爽やかな香り。メロン特有のイガイガがなくとても上品ですっきりとした甘さです。(写真は昨年2019年のメロンです)

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2020年出荷分「星と蜂のメロン」予約受付中

「TAKEUCHI GREEN FARM」サイトより直接注文(数に限り有!注文はお早めに!)

hoshitohachi.stores.jp

御代田町ふるさと納税(1.5kg完売、1.3kg在庫僅か)

www.satofull.jp

 

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「星と蜂のメロン」

昼と夜の寒暖差が激しい高原。

御代田で育つメロンはその寒暖差で濃厚な甘みを蓄えます。

みつばちが自ら察知し、自然のタイミングで交配。

化学肥料を使わない生態豊かな土壌で育まれた果実はどこか優しい甘さに。

 

長野県初の高原栽培のマスクメロン「星と蜂」。

今年は人間にとって何だか大変な年ですが、

メロンをはじめ農作物はすくすくと育っています。

ほっと一息、ぜひ「星と蜂のメロン」お楽しみください。

 

「星と蜂のメロン」 Facebook ページ

https://www.facebook.com/hoshitohachinomelon 

 

出典:図説 果物の大図鑑(株式会社マイナビ出版

出典:そだててあそぼう「メロンの絵本」(農文協

出典:「メロンスイカ」(社団法人農山漁村文化協会