小諸に素敵なビストロオープン
小諸の市街地に床屋さんを改装した素敵な小さな料理店(ビストロ)がオープンしました。店主はカモさんこと鴨川知征さん。都内のイタリア料理店を経て2016年に小諸市へIターン。地域おこし協力隊として2019年3月までの3年間、移住関連の取り組みを担当をされていました。
私がカモさんに最初にお会いしたのは小諸市に移住した2013年。移住したばかりで誰も知り合いがいない中、東京に住む共通の知り合いから声をかけてもらったキャンプのイベント。そこでカモさんとカモさんの料理に出会いました。たっぷりのハーブでつくるガリガリのフレンチフライがとても美味しくその場でレシピを教えてもらいました。
あれから7年、小諸のツリーハウスイベントで東京から小諸に定期的に来ていたカモさんも4年前に気がつくと協力隊として移住されていて、ついにこの度お店がオープン!小諸の城下町情緒を感じられる石畳の通りの一角に素敵な空間が姿を表しました。
床屋さんのクルクルが目印
床屋さんだった空き店舗をリノベーション。白壁にグリーンの扉が印象的です。うっすらと残る「理容やなぎさわ」の文字も当時の面影と味わいがあり好きです。床屋さんのサインポールがくるくる回っている時は営業中。入口にはその日のメニューボードがあります。
お店の前の通りには、蕎麦屋さん(そば七)やつるや旅館があります。アオクビの専用駐車場も店の裏手2台ほどありますが、駅近くにある小諸市の市営駐車場からも徒歩5分もかからないので散策がてら歩いても楽しめる環境です。国の重要文化財の大手門や北国街道の本陣、脇本陣(くめやさん)、また懐古園も徒歩圏のため、カモさんのお店を拠点に小諸の散策を楽しめそうです。
AOKUBI(アオクビ)とは??
お店の名前「アオクビ」とは「鴨」の別の呼ばれ方だそうです。鴨川さんのカモと、日本ではむかしからなじみのある食材、アオクビ(鴨)に由来。鴨料理もシーズンになったら出す予定とのこと。楽しみです。
鴨 = アオクビ の基本知識
鴨は日本では昔から食べられているなじみのある食材です。日本で狩猟対象にされている鴨は、青首とも言われるマガモ、カルガモ、コガモなどがいます。とくにマガモは肉が多くとれ、脂肪にうま味があり、ジビエ料理の中でも食べやすいです。日本では野鳥は鳥獣保護法で守られており、猟の解禁となるのが11月から3月頃までとなります。海外ではフランス、イタリアなどでもよく料理として出てきます。
参照先:鴨肉(カモ・マガモ)の全てをわかりやすく解説! | ジビエ先生
4月7日にオープンも当面はテイクアウトメニューのみ!
新型コロナウィルスの緊急事態宣言、自粛・在宅要請を受け、当面はテイクアウトメニューでの営業。ランチは1日30食の用意とのことなのでその日の朝にでも連絡を入れておくと確実かと思います。ディナーもテイクアウトメニューがあり予約制で対応していくとのこと。オープン早々、未曾有の大変な事態。それでもこの日は訪れる人が続き、みなさんアオクビのお弁当を楽しみにしていた様子でした。
日替わりのメニュー。すでに3回ほど利用させてもらいましたが、毎回異なる味が楽しめました。食材は小諸界隈の新鮮な地のもの。味付けはスパイスが効いたオイルなど、カモさんらしいクセになる味です。本当はランチでもできたての料理を提供したいとコメントされていましたがお弁当でも十分おいしく頂いています。暖かくなり始めたこの時期は青空の下で食べることも多いのでよりおいしさを感じます。
お店の情報
BISTRO AOKUBI(ビストロアオクビ)
住所 小諸市本町3-2-18 TEL 0267 27 1395
営業日:火曜 〜 日曜日 定休日:月曜日/不定休
<月〜土曜日>
ランチ:11:30〜13:30LO
ディナー:17:30〜21:00LO
<日曜日>
12:00〜18:00LO
<価格帯>
ランチ/定食 1000円(税抜)〜
ディナー/コース 3500円(税抜)〜
<MAP>
【注意】当面はランチ/ディナー共にテイクアウトメニューのみ!!
アオクビのランチボックス
オープンから3週間、3度ほどランチボックスをテイクアウト。休校中の子どもと在宅ワーク中の父が買い出しの担当。自宅からお店は徒歩10分ほど。ちょうどリモートワークに切り替わったタイミングにお店がオープンしたこともあり、天気のいい日は散歩がてらカモさんのお店へ。そのままデッキでランチすることが退屈しがちな外出自宅、おうち時間の楽しみになりつつあります。
テイクアウトランチは7〜8品と豊富なおそうざいの入ったランチボックスに、サンドイッチと焼き菓子のデザートがセット。地元の旬な野菜を自宅ではなかなか味わえないカモさんらしい味付けで楽しむことができます。身近なお店でこんなに素敵なランチを気軽に楽しめるようになりとても幸せ。日常が戻るまでどれほどの時間がかかるか誰にもわかりませんが早くお店でわいわいとお話をしながら食事ができる日を待ち望んでいます。
こういう時こそ今できることを。
しばらく外出自粛が続きそうですが、なかなか手の付けられていなかった仕事をしたり、家や庭の片付けをしたり、家族との時間を大切にしたり、地元の良いところを再発見したり、このような状況での新しい取り組みを応援したりと、見渡せば普段のスピードでは見落としていたことを感じる感覚も出て来ました。日常に戻るまでの期間の時間をある意味大切に次につながるものとしたいと思うこの頃です。
薪が散乱していた庭を片付け、次はデッキと手すりの塗装。家時間はやることが尽きません。