二つを一つに

仕事は東京、住まいは長野。移住と通勤、日々の記録。

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なぜ新幹線通勤をするのか。そこまでして通う本当の理由。

新幹線通勤を始めた理由。

私が新幹線通勤を始めたのは6年前の2013年5月。学卒で今の会社に就職して6年が経過したタイミングだった。それまでは横浜に住み、夫婦それぞれ都内で働いていた。結婚して住居の購入を考え始めた時に、マンション・戸建、都内・郊外、様々な選択肢を考えた。
将来のこと、子育てのこと、住まいに何を求めるかなどを話し合った。二人とも田舎で育ったため、もし家を持ちずっとそこで暮らすならマンションではなく、何となく郊外のゆったりとした環境が良いという想いはあった。そんな時に、妻の実家のある長野から新幹線通勤も可能であることを知った。その可能性、現実性を探るために色々と情報を調べたが、当時は若い世代の移住や新幹線通勤について今ほどの注目度はなかったため、ネットの情報も限られ参考となる情報はほとんど得られなかった。

 

会社、家族、通勤時間はOK。あとは自分次第。

新幹線通勤について調べること数ヶ月。何となくいけそうな状況が見えてきたので、実現に向けて会社の上司、妻の両親、通勤時間、それぞれ具体的に相談した。会社で前例はなかったが、できるのであればやってみたらと容認してもらえた。交通費は一部自己負担だが転職せず今の仕事を継続しながら地方での生活を実現できる道筋がついた。夫婦二人で暮らしていた妻の両親はウェルカムな意向。通勤時間は帰省を利用し、月曜日に実際に新幹線で通勤し、シミュレーションを繰り返し、肌感覚を掴んだ。そうしていつでも計画を実行できる状況になった。
やろうと思えば実現できるが、本当に大丈夫だろうか。体力的に持つだろうかと心配もあったが、心の中では長野に住みたいという想いが勝っていた。今思えば夫婦ともに腹を決めていたように思う。無理だったらまた東京に戻ればよいという考えもあったし、色々と調べて想像するのにも限界が来ていたので、あとは実際にやってみながら考えようと踏ん切りがついた。そうして長野県小諸市に移住し、同時に新幹線通勤の生活が始まった。

なぜ、そこまでして通い続けるのか。

ほどなくして長女が生まれ、子育てが始まった。移住から6年が経過し、長女が5歳、つい先日長男も誕生した。生活は郊外で仕事は都会。片道2時間かけて通勤するこのスタイルを続ける理由は、自分にとって一番ストレスが少ないからだと思う

「普通」のことではないので傍から見るとこの生活の方がストレスや大変なことが多そうに見えるかもしれないが、実はそうでもない。あくまで私自身が感じる感覚なので同じこの生活でも人により耐えられない可能性があることも理解している。

都心ではなく、ほどよい田舎、郊外に軸足を置きたい。

私が大事にしたいことは、都心ではなく何となく落ち着く郊外、ほどよい田舎に生活のベースを置くこと。通勤に時間はかかるが、それ以上に得られるものがあると感じている。野菜をはじめ食事がおいしかったり、冬極寒であることを除き住環境にストレスを感じないこと、山がほどよく近いこと、ギュギュウの満員電車から解放されたことや大渋滞がないこと、そして何より子どもが健やかに育ってくれていること。同居しているじいじとばあばのサポートもとてもありがたく心強い存在。

やりたいと思えることを仕事にしたい。

わざわざ東京まで通うのは今の仕事を続けたいと思うから。これはある種、わがままな部分ではあるが、仕事を妥協し、諦めてまで移住したいとは思わなかった。人生の大半は仕事をしているわけで、その環境が充実していなければいくら求める環境で暮らしていたとしても、私にとっては悩みの種になるのではないかと思う。

理想と現実。想像と実際。

理想は追い求める像、現実は自らが選択、決断し、築いてきた環境。目指す先と現在地のギャップはどこまでいっても存在すると思っている。その過程、道のりをどのような心もちで過ごせるか、より良い状態で過ごすためにはどうすれば良いのか、環境は自ら作り出すものだと思っている。自分に必要以上の負荷をかけて無理をしてまで現状を維持する必要はないとも思っている。不思議と気持ちにゆとりがあると新しいことに関心もエネルギーも向いていく。

なぜ新幹線通勤をするのか。そこまでして通う理由は、
私にとってグッドバランスの状態を保つことができているから。

このブログが移住や新幹線通勤の情報を集めている方の多少でも参考になればという思いで書いている。私も情報収集でかなり苦労をしたため、これからも色々な角度からこの生活の「実際」の部分を書こうと思っている。移住や新幹線通勤は雑誌などでよく見かけるようになってきたが、どうしても表面的な「ステキ」な部分にスポットが当たっているように見えてしまう。想像が膨らんでも「実際」が移住においてはとてもとても重要だと思う。